工事別の解説
蓄電池の補助金 千葉県2026年度|市町村別にいくら?条件と注意点
更新日:2026年10月22日
千葉県では、県が市町村の補助事業に財源を出す仕組みのため、蓄電池の補助金は住んでいる市町村に申請します。多くの市町村で蓄電池の補助は上限7万円(町によっては14万円)で、住宅に太陽光発電があること(同時に設置する場合を含む)が条件です。工事の前に申請が必要な市町村と、設置した後に申請する市町村があり、どちらも予算に達すると受付が終わります。
家庭用蓄電池とは?太陽光発電との関係
家庭用蓄電池は、電気をためておき、必要なときに使える設備です。補助金の募集要項では「定置用リチウムイオン蓄電システム」と書かれていることが多く、家の外や屋内に据え付けて使うタイプを指します。
蓄電池は、太陽光発電と組み合わせて使うのが基本です。昼間に太陽光でつくった電気のうち、使い切れなかった分を蓄電池にため、夕方や夜に使います。こうすると電力会社から買う電気を減らせます。停電のときに、ためた電気を使えるのも利点です。
このため、千葉県の市町村の補助金の多くは、蓄電池を「太陽光発電とセットで使う設備」として扱っています。すでに太陽光発電がある家に蓄電池を後から付ける場合も、太陽光と蓄電池を同時に付ける場合も、対象になることが多いです。反対に、太陽光発電がない家に蓄電池だけを置く場合は、対象外になる市町村が多いので注意してください。
蓄電池の本体と工事の費用は、容量(ためられる電気の量)や機種、設置場所で大きく変わります。補助金は費用の一部を支えるものなので、まず複数の業者から見積もりを取り、補助金を引いた後の負担で考えるのがおすすめです。
千葉県の補助の仕組み:県は市町村を通じて補助する
千葉県には「住宅用設備等脱炭素化促進事業」という仕組みがあります。これは、県が家庭に直接お金を出すのではなく、蓄電池などの補助事業を行う市町村に、県が補助金を出すものです。県のページでも、県から設置する人へ直接の補助はしておらず、申請の窓口は各市町村だと案内しています。
対象になる設備は、県のページでは次のように示されています。
- 家庭用燃料電池(エネファーム)
- 定置用リチウムイオン蓄電システム(家庭用蓄電池)
- 窓の断熱改修
- 電気自動車・プラグインハイブリッド自動車
- V2H充放電設備(車の電池と家の間で電気をやり取りする設備)
つまり「千葉県の蓄電池の補助金」を使いたいときは、住んでいる市町村の補助金に申請することになります。補助額や条件、受付期間は市町村ごとに決まっていて、県が一律に決めているわけではありません。仕組みの詳しい説明は「千葉県住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金」のページにまとめています。
これとは別に、県には太陽光発電と蓄電池をリースやPPA(初期費用なしで設置し、電気代や月々の料金で払う契約)でセット設置する場合の補助もあります。こちらは県に登録した事業者が申請し、補助分はリース料などの値下げとして住宅の持ち主に返される仕組みです。自分で蓄電池を買う場合の補助とは別ものなので、混同しないようにしましょう。
市町村別の蓄電池の補助金
このサイトに掲載している千葉県内の制度のうち、蓄電池に関係するものは58件(54市町村)で、そのうち受付中は49件です。
表の「補助額」は、それぞれの制度全体の上限額です。V2Hやエネファームなど、蓄電池以外の設備の上限が表示されていることがあります。蓄電池の補助額は、各制度のページで確認してください。また、太陽光発電の補助で「蓄電池の設置」が条件になっている制度や、県のリース向けの補助も表に含まれています。
蓄電池の補助額の目安
2026年度に確認した市町村の制度では、蓄電池の補助は上限7万円の定額にしているところが大半です。ほかに、上限14万円の市町村(木更津市・白子町・酒々井町・多古町・東庄町・大多喜町)や、上限10万円の市(鎌ケ谷市)もあります。
また、国の交付金を使った別枠の補助を設けている市もあります。たとえば流山市は、市内の事業者から買って設置した場合に経費の3分の1(上限37.6万円)を補助する制度を設けています。匝瑳市は、国の「脱炭素先行地域」に選ばれた一部の地区に住む人を対象に、蓄電池の経費の4分の3以内を補助する制度があります。どちらも条件が細かいため、制度のページで確認してください。
補助額は「上限○万円」となっていても、実際にかかった費用がそれより少なければ、費用の額までしか出ません。国の補助と同じ設備に使う場合は、国の補助額を引いた費用をもとに計算する市もあります(市川市など)。
市川市・流山市・柏市の場合
- 市川市:市川市スマートハウス関連設備導入費補助金で、蓄電池は上限7万円です。太陽光発電につないで使うこと(太陽光は新設・既設どちらでも可)と、国の補助事業で登録された製品であることが条件です。設置工事が終わった後に申請します。県のリース向け補助で設置した蓄電池は対象外です。
- 流山市:流山市住宅用省エネルギー設備等脱炭素化促進事業補助金で、蓄電池は7万円です。同じ住宅に太陽光発電がある場合は、5万円の上乗せがあります(1住宅1回まで)。市内の事業者から購入・設置することが条件で、設置した後に申請します。別枠として流山市地域脱炭素重点対策加速化事業費補助金もあります。2つの制度を両方使えるかは、市の担当課に確認してください。
- 柏市:柏市ゼロカーボンシティ促進総合補助制度(家庭向け)で、蓄電池は上限7万円です。太陽光発電の併設が必須で、国の補助事業で登録された製品であることも条件です。設置が終わった後に申請します。なお、柏市の太陽光発電の補助(蓄電池などの設置が条件)は、2026年度分は予算に達して受付を終えています。
ほかの市町村は、上の表の制度名から各制度のページを開くと、蓄電池の補助額・条件・受付期間を確認できます。
蓄電池の補助金でよくある条件
このサイトで確認した市町村の制度の説明から、蓄電池の補助でよく見られる条件をまとめました。細かな条件は市町村ごとに違うため、申請の前に募集要項や手引きを必ず読んでください。
- 太陽光発電があること:多くの市町村で、太陽光発電が設置済みか、蓄電池と同時に設置することが条件です。「実績報告(工事が終わったことの報告)までに太陽光を設置すること」としている町村もあります。
- 未使用品(新品)であること:中古品は対象外と明記している制度が多くあります。
- 登録された製品であること:国の補助事業(一般社団法人環境共創イニシアチブ=SII)で補助対象として登録された機器に限る市町村があります(柏市・市川市・流山市・いすみ市・鴨川市・館山市など)。見積もりの段階で、型番が登録されているか業者に確認しましょう。
- その市町村に住み、自分が住む家に設置すること:申請時や実績報告の時点で住民登録があることを求めるのが一般的です。
- 税金を滞納していないこと:市町村税の滞納がないことが、ほとんどの制度で条件になっています。
- 自分で費用を払い、設備を所有すること:ローンでの購入を対象にすると明記している制度もあります。リースで設置する場合の扱い(リース会社との共同申請が必要かなど)は市町村ごとに違います。
- 同じ種類の設備は1回まで:過去に同じ住宅で蓄電池の補助を受けていると対象外になる制度があります。設置から6年以上たった後の交換は認める市町村もあります。
- 新築住宅の扱い:新築と同時に設置する場合を対象にするか、既存の住宅に限るかは、設備や市町村によって違います。
容量(kWh)の条件を設けている制度は、確認した範囲では一部に限られます(流山市の別枠の補助・匝瑳市の地区限定の補助は20kWh以下・未満、柏市の太陽光の補助は4kWh以上の蓄電池が条件など)。
申請のタイミング:工事の前?設置した後?
蓄電池の補助は、市町村によって申請するタイミングが大きく2つに分かれます。ここを間違えると補助を受けられないので、いちばん注意したい点です。
- 工事の前に申請する型:契約の後、工事を始める前に申請し、市町村から「交付決定(補助することが決まったという通知)」を受けてから着工します。このサイトで確認した蓄電池の補助では、こちらが約6割です。我孫子市・木更津市・八千代市・富里市のほか、町村の多くがこの型です。
- 設置した後に申請する型:設置工事と支払いを終えてから申請します。千葉市・船橋市・市川市・松戸市・柏市・市原市・流山市・習志野市・浦安市など、人口の多い市に多く見られます。
「設置した後に申請する型」でも、着工日が年度の初め(4月1日など)以降であることや、年度内に設置を終えることが条件になっていることがほとんどです。前の年度に設置したものは対象外になりやすいので気をつけてください。
受付の締め切りは、確認できた制度では1月〜3月ごろにしているところが多い一方、12月で締め切る市もあります。工事の前に申請する型では、工事の何日前までに申請するかが決まっている場合もあります(旭市は工事・購入の30日前まで)。
補助金は工事が終わってから振り込まれるのが基本で、工事代金はいったん全額を支払うことになります。お金の流れは「補助金はいつもらえる?工事代金の立て替え」、申請の時期の考え方は「リフォーム補助金はいつ申請する?工事後でも申請できるか」もあわせて読んでください。
国の蓄電池の補助金はある?
国の家庭用蓄電池の補助は、年度ごとに内容や募集の時期が変わります。たとえば、令和7年度補正予算による「DR家庭用蓄電池事業」(電力の需給に合わせて蓄電池の充放電を調整する契約に参加することが条件の補助)は、2026年5月29日に申請額が予算に達して公募が終わり、再開の予定はないと公式サイトで案内されています。
国の省エネリフォームの補助(みらいエコ住宅2026事業(リフォーム))は、窓や壁などの断熱改修とあわせて行う工事が対象で、対象メニューの中に蓄電池も含まれています。蓄電池だけでは申請できない点に注意してください。国と市町村の補助の組み合わせ方は「リフォーム補助金は併用できる?」で解説しています。
蓄電池の補助金を使うときの注意点
予算に達すると早めに終わる
市町村の蓄電池の補助は、ほとんどが先着順で、予算に達した時点で受付が終わります。2026年度も、柏市・市川市・船橋市の太陽光発電の補助のように、締め切りより前に予算に達して受付を終えた例があります。蓄電池の枠も同じように早く終わる可能性があるため、市町村のページで予算の残りを確認し、早めに準備しましょう。詳しくは「住宅補助金はいつまで?予算終了の前に間に合わせるコツ」をご覧ください。
訪問販売の「補助金で安くなる」に注意
蓄電池や太陽光発電は、訪問販売や電話の勧誘が多い分野です。「今日契約すれば補助金が出る」「補助金で実質無料」などと急がせる話には注意してください。工事の前に申請が必要な市町村では、補助金の申請前に契約・着工すると補助を受けられません。その場で契約せず、市町村の補助の条件を自分で確認し、複数の業者の見積もりを比べてから決めましょう。業者選びのポイントは「リフォーム補助金の業者選びと訪問販売の注意点」にまとめています。
県のリース向け補助との重複
県のリース・PPA向けの補助を使って設置した蓄電池は、市町村の補助の対象外にしている市があります(市川市など)。リースで設置を考えている場合は、どちらの補助を使うのかを先に確認してください。
あわせて見たいページ
よくある質問
千葉県で蓄電池の補助金はいくらもらえますか?
千葉県では住んでいる市町村の補助を使います。2026年度に確認した制度では、蓄電池の補助は上限7万円の市町村が大半で、上限14万円の町や、国の交付金を使って経費の一定割合を補助する別枠の制度を設けている市もあります。正確な額は各市町村の制度で確認してください。
太陽光発電がなくても蓄電池の補助金は使えますか?
多くの市町村では、太陽光発電が設置済みか、蓄電池と同時に設置することが条件です。蓄電池だけを置く場合は対象外になることが多いため、申請の前に住んでいる市町村の条件を確認してください。
蓄電池の補助金はいつまで申請できますか?
締め切りは市町村ごとに違い、1月〜3月ごろにしている制度が多い一方、12月で締め切る市もあります。ほとんどが先着順のため、予算に達すると締め切り前でも受付が終わります。
国の蓄電池の補助金は今も申請できますか?
令和7年度補正予算による国の「DR家庭用蓄電池事業」は、2026年5月29日に予算に達して公募が終わり、再開の予定はないと案内されています。国の補助は年度ごとに変わるため、新しい募集があるかは公式の発表を確認してください。
千葉県と市町村の両方から蓄電池の補助金をもらえますか?
千葉県の住宅用設備等脱炭素化促進事業は、県が市町村の補助事業に財源を出す仕組みで、県民が県に別に申請するものではありません。申請先は住んでいる市町村です。県のリース・PPA向けの補助は別の制度ですが、それで設置した蓄電池を市町村の補助の対象外にしている市もあります。
参考にした公式情報
この記事について
おうち補助金ナビ編集部が、国・千葉県・市町村の公式情報と、このサイトに掲載している制度のデータ(344制度)をもとにまとめました。制度の内容は年度ごとに変わるため、申請の前に必ず各制度の窓口で最新の情報を確認してください。
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