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工事別の解説

ブロック塀の撤去費用と補助金|1mあたりの補助単価と千葉県の市町村一覧【2026年度】

更新日:2026年10月22日

この記事の結論

道路や通学路に面した危険なブロック塀の撤去には、千葉県の多くの市町村で補助があります。補助額は「塀の長さ×1mあたりの単価(1万円前後が多い)」「工事費の一定割合」「上限額(10万円前後が多い)」のうち低い額になる制度が多く、ほとんどが工事の契約前の申請と、市町村の現地調査が必要です。撤去費用そのものは長さ・高さ・基礎・処分費などで大きく変わるため、見積もりで確認してください。

危険なブロック塀の見分け方(国のチェックポイント)

平成30年(2018年)6月18日、大阪府北部を震源とする地震でブロック塀が倒れ、通学中の児童が亡くなる事故が起きました。これを受けて国土交通省は、塀の持ち主が自分で確かめられる「ブロック塀の点検のチェックポイント」を作り、点検を呼びかけています。千葉県も、道路や通学路に面した塀の持ち主に点検をすすめています。

チェックポイントでは、まず外から見て次の1〜5を確かめます。ひとつでも当てはまらないものがあれば危険なので改善しましょう、というのが国の考え方です。

点検項目鉄筋の入ったブロック塀(補強コンクリートブロック造)れんが・石・鉄筋のないブロックの塀(組積造)
1. 高さ地面から2.2m以下か地面から1.2m以下か
2. 厚さ10cm以上か(高さが2mを超える塀は15cm以上)厚さが十分か
3. 控え壁高さ1.2mを超える塀で、長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの5分の1以上突き出た控え壁があるか長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突き出た控え壁があるか
4. 基礎コンクリートの基礎があるか基礎があるか
5. 傷み傾きやひび割れがないか傾きやひび割れがないか

控え壁(ひかえかべ)とは、塀が倒れないように、塀から直角に突き出して支える短い壁のことです。

このほか、塀の中の鉄筋(太さ9mm以上の鉄筋が縦横80cm以下の間隔で入っているか)や、基礎の根入れ(地面に埋まっている深さ。高さ1.2mを超える鉄筋入りの塀は30cm以上、組積造は20cm以上)は外からは分かりません。国のチェックポイントでも、ここは専門家に相談しましょうとされています。

これらの数字のもとになっているのは、建築基準法施行令という法令です。鉄筋の入ったブロック塀は第62条の8(高さ2.2m以下など)、組積造の塀は第61条(高さ1.2m以下など)に決まりがあります。ただし、鉄筋の入った塀では、構造計算で安全が確かめられた場合の例外もあります。

危ないと分かったら

国は、点検で危険が分かった場合は、近くを通る人への注意の表示と、補修や撤去が必要だとしています。すぐに工事ができないときは、まず「近づかないで」などの表示をしておきましょう。自分で判断がつかないときは、建築士の団体などに相談できます(千葉県のページに相談先が載っています)。

なお、市町村の補助では、このチェックポイントや市町村独自の「診断カルテ」を使って、市町村の職員などが危険かどうかを判定するのが一般的です。自分で点検して「危ないかも」と思ったら、まず市町村の窓口に相談するのが近道です。

撤去・作り替えの費用はどう決まる?

ブロック塀の撤去費用には、国や県が示す公式の相場はありません。工事の内容や塀の状態で大きく変わるため、ここでは費用を左右するポイントをまとめます。金額は必ず見積もりで確認してください。

見積もりは、できれば2社以上から取り、撤去の長さ・処分費・フェンスなどの内訳を比べると安心です。見積もりの見方や契約前の確認は「リフォームの契約前に確認すること」も参考にしてください。

ブロック塀の補助金の仕組み

対象になりやすいのは「道路沿い」「通学路沿い」の塀

ブロック塀の補助は、地震で倒れたときに通行人や避難の妨げになるのを防ぐための制度です。そのため、このサイトで確認した市町村の制度では、次のような条件がよく見られます。

小学校からおおむね500mや1,500m以内など、区域を決めている制度もあります。通学路沿いや学校の近くは、補助の単価や上限が高くなることもあります。

補助額は「単価×長さ」「工事費の割合」「上限」の低い額

多くの制度は、次の金額を比べて、いちばん低い額を補助額にします。

  1. 塀の長さ×1mあたりの単価(面積×1㎡あたりの単価の制度もあります)
  2. 工事費×補助率(2分の1、3分の2など)
  3. 上限額

たとえば「1mあたり1万円・工事費の3分の2・上限20万円」の制度で、長さ10mの塀を工事費30万円で撤去すると、10m×1万円=10万円、30万円×3分の2=20万円、上限20万円のうち、いちばん低い10万円が補助額です。長さが短く工事費が高いほど、単価で決まる金額のほうが小さくなりやすい点に注意しましょう。

千葉県の市町村が使っている1mあたりの単価

確認日時点で、公式情報に長さ1mあたりの単価が書かれていた主な制度です(撤去の単価。年度で変わることがあるので、各制度のページで最新の内容を確認してください)。

市町村撤去の単価(1mあたり)上限額
市川市避難路沿い2万円/その他1万円30万円/20万円
船橋市通学路・緊急輸送道路沿い1万5千円/その他の道路1万円(一部撤去は5千円)30万円/20万円(一部撤去10万円)
松戸市1万5千円20万円
習志野市1万5千円15万円
柏市1万円10万円(通学路沿いは20万円)
野田市1万円(処分費を含む)10万円
佐倉市1万円(フェンス設置は1万5千円)撤去・フェンス・緑化の合計25万円
勝浦市1万円(新設は7千円)30万円
茂原市1万円8万円または4万円(道路の種類による)
山武市・栄町・芝山町1万円10万円
浦安市1万円(いけがきの設置にあわせた道路側の撤去)10万円
富里市8千円10万円
香取市4千円記載なし

単価は1mあたり1万円の制度がもっとも多く、避難路や通学路沿いでは1万5千円〜2万円になる市もあります。一方で、単価を使わず「工事費の2分の1、上限10万円」のように割合と上限だけで決める制度もあります。参考までに、ブロック塀の工事を対象に含む千葉県の制度(住宅リフォーム補助なども含む)では、上限額が分かる34件の中央値は16万円、最も大きいのはいすみ市の75万円です。

各市町村の計算例

各制度の条件で計算した例です(それぞれの制度ページに、ほかの例も載せています)。

千葉県の市町村のブロック塀撤去の補助一覧

このサイトでは、千葉県内の35市町村で、ブロック塀に関係する補助を35件確認しています(うち受付中は23件)。住宅リフォーム補助の対象工事の一つとして、ブロック塀の工事を含めている町もあります。

市町村制度名補助額受付状況
柏市柏市危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助金最大20万円受付中
流山市流山市危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助金最大30万円受付中
我孫子市我孫子市住宅リフォーム補助金最大60万円受付中
松戸市松戸市危険コンクリートブロック塀等対策(除却)事業補助金最大20万円受付中
野田市野田市私有危険ブロック塀等撤去費補助金最大10万円要確認
鎌ケ谷市鎌ケ谷市危険コンクリートブロック塀等除却推進事業補助金最大20万円受付中
船橋市危険なコンクリートブロック塀等の撤去助成最大30万円受付中
市川市危険コンクリートブロック塀等除却事業助成制度最大30万円受付中
習志野市危険コンクリートブロック塀等安全対策費補助最大15万円受付中
八千代市八千代市危険コンクリートブロック塀等撤去費補助事業最大10万円受付中
浦安市いけがき設置奨励事業補助金最大16万円要確認
千葉市千葉市危険ブロック塀等改善補助事業最大18万円要確認
印西市印西市危険ブロック塀等除却費補助金最大10万円受付中
白井市白井市危険コンクリートブロック塀等対策事業補助金最大10万円受付中
佐倉市佐倉市危険コンクリートブロック塀等の除却、フェンス等の設置及び緑化推進補助金最大25万円受付中
成田市成田市危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助金最大10万円受付中
四街道市四街道市危険コンクリートブロック塀等安全対策事業補助金最大10万円受付中
八街市八街市危険ブロック塀等除却費補助事業最大10万円要確認
富里市富里市危険ブロック塀等撤去費補助金最大10万円受付中
栄町栄町危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助制度最大10万円受付中
香取市香取市危険ブロック塀等撤去助成金条件により異なる受付中
神崎町神崎町危険ブロック塀等安全対策事業補助金最大10万円要確認
東庄町東庄町危険ブロック塀等安全対策事業補助金最大10万円要確認
山武市山武市危険コンクリートブロック塀等撤去事業補助制度最大10万円受付中
芝山町芝山町危険ブロック塀等対策事業補助制度最大25万円受付中
横芝光町横芝光町住宅リフォーム補助金最大20万円受付中
茂原市茂原市危険ブロック塀等改善補助金最大12万円受付中
一宮町一宮町ブロック塀等改修促進事業補助金最大16万円要確認
睦沢町睦沢町危険ブロック塀除却事業補助金最大20万円要確認
白子町白子町住宅リフォーム補助金(ブロック塀・石垣の撤去工事等)最大10万円受付中
長柄町長柄町住宅リフォーム補助金最大30万円要確認
長南町長南町住宅リフォーム補助金最大20万円受付終了
勝浦市勝浦市危険ブロック塀等改修促進事業補助金最大30万円受付中
いすみ市いすみ市ブロック塀等改修促進事業補助金最大75万円要確認
南房総市南房総市ブロック塀等撤去支援事業補助金最大10万円要確認

補助額・申請の時期・受付状況を並べて比べたいときは「千葉県のブロック塀撤去の補助金を比較」をご覧ください。お住まいの市町村が表にない場合も、窓口で相談すると、耐震などの別の制度が使えることがあります。

申請の流れ:工事の前に相談と申請を

ブロック塀の補助は、ほとんどの制度が工事の契約・着工の前に申請する仕組みです。撤去してから申請しても対象になりません。よくある流れは次のとおりです。

  1. 窓口に事前相談:市町村の建築指導課などに、塀の場所や高さを伝えて、補助の対象になりそうか相談します。
  2. 現地調査・危険の判定:市町村の職員などが塀を見に来て、危険かどうかを判定します。事前調査の申請書を出す市町村もあります(千葉市は千葉市住宅供給公社が調査します)。
  3. 見積もり・交付申請:業者から見積書を取り、図面や現況写真、納税を示す書類などを添えて申請します。
  4. 交付決定のあとに契約・工事:「補助します」という通知が届いてから、業者と契約して撤去します。
  5. 実績報告・請求:工事の前後の写真、領収書、廃棄物の処分を示す書類などを出し、補助額が確定したら請求します。

事前調査の申込みや交付申請に締切(10月末、11月末など)を設けている市町村や、受付件数が決まっている市町村もあります。工事が年度内に終わる必要があることも多いので、早めに相談しましょう。補助金を業者が直接受け取る「代理受領」が使える市もあります。詳しくは「補助金はいつもらえる?工事代金の立て替えと代理受領」をご覧ください。

隣の家との境界にある塀の注意点

隣の家との境目に建っている塀は、誰の持ち物かがはっきりしないことがあります。自分の土地の中にあるのか、境界線の上にあって隣の家と共有なのかで、撤去を決められる人が変わります。トラブルを防ぐために、次の点を工事の前に確かめておきましょう。

補助の面でも注意が必要です。このサイトで確認した制度では、香取市・佐倉市・八千代市・南房総市などが隣の土地との境界の塀を対象外としています。補助の多くは道路に面した塀が対象なので、境界の塀は使えないことが多いと考えておきましょう。また、共有の塀では他の持ち主の委任や同意を求める市もあります(柏市など)。対象かどうかは事前相談で確認してください。

自分で撤去する場合の注意点

ブロック塀を自分で壊すこともできなくはありませんが、補助金を使いたいなら注意が必要です。このサイトで確認した制度では、次のように業者による工事を条件にしているものが少なくありません。

自分で撤去すると、補助を受けられないおそれが高いと考えておきましょう。また、ブロック塀は重く、鉄筋が入っていることもあります。作業中に塀が倒れたり、道路側に崩れて通行人にけがをさせたりする危険もあります。壊したブロックの処分も、ごみとして出せるとは限りません。処分のしかたは市町村の清掃担当や業者に確認してください。

どこに頼めばいい?

まずはお住まいの市町村の窓口(建築指導課など)に相談するのがおすすめです。補助の対象になるか、どんな業者に頼む必要があるかを先に確認できます。そのうえで、外構工事や解体工事の業者に見積もりを頼みましょう。千葉県のページでは、建築士の団体や、外構工事の業者の団体の連絡先も紹介されています。

「市の補助金が使える」と言って突然訪ねてくる業者には注意してください。業者選びのポイントは「リフォーム補助金の業者選び」にまとめています。

よくある質問

ブロック塀の撤去に補助金は出ますか?

千葉県では多くの市町村に、道路や通学路に面した危険なブロック塀の撤去を補助する制度があります。市町村の現地調査で危険と判定されることや、工事の契約前に申請することが条件になっている制度がほとんどです。

ブロック塀の撤去の補助は1mあたりいくらですか?

千葉県の市町村では、撤去する塀の長さ1mあたり1万円とする制度が多く、避難路や通学路沿いでは1万5千円〜2万円の市もあります。実際の補助額は、単価×長さ、工事費の一定割合、上限額のうち低い額になるのが一般的です。

ブロック塀を自分で撤去しても補助金はもらえますか?

多くの制度では難しいと考えておきましょう。自分での撤去を対象外としていたり、建設業の許可を持つ業者や市内の業者による施工を条件にしていたりする制度があります。必ず工事の前に市町村に確認してください。

隣の家との境界にあるブロック塀も補助の対象になりますか?

補助の多くは道路に面した塀が対象で、隣の土地との境界の塀を対象外と明記している市町村もあります。また、境界の塀は隣の家と共有のことがあるため、撤去の前に持ち主を確認し、隣の家と話し合っておきましょう。

危険なブロック塀はどう見分けますか?

国土交通省のチェックポイントでは、高さ(鉄筋入りのブロック塀は2.2m以下)、厚さ、控え壁、基礎の有無、傾きやひび割れを外から確認し、ひとつでも当てはまらなければ危険としています。分からないときは専門家や市町村の窓口に相談しましょう。

参考にした公式情報

この記事について

おうち補助金ナビ編集部が、国・千葉県・市町村の公式情報と、このサイトに掲載している制度のデータ(344制度)をもとにまとめました。制度の内容は年度ごとに変わるため、申請の前に必ず各制度の窓口で最新の情報を確認してください。

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